JAFジュニアカート選手権 |
東西統一戦 レポート |
2008.10.25〜26 in 鈴鹿サーキット 南コース |
AM 曇りと少雨/PM 曇りと少雨 最高気温 16℃〜21℃ 湿度 75%〜82% |
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JAFジュニア選手権東西統一戦の結果報告をします。 |
このレースに僕は、とても自信を持って挑めました。それは、練習で速いマシンセットと走りを見つけ |
ていたからです。このレースで必ず結果を出そうと出来るだけ多く鈴鹿に通い、しっかりとデータを取 |
って全てが順調に進んでいました。練習の時、KF1やKF2などハイグリップタイヤをはいた車が多く |
走り、そのラバーが載った時に速いセットを見つけ、東西のランキング上位のドライバーと互角に戦え |
る速さがありました。前日も、新品タイヤをはめて走った時に一気にタイムが上がり、良いタイヤを入れ |
た時に速くなるセットということ確認できました。 |
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決勝当日、天気予報では曇りで、雨が降らないはずだったのに、パラパラと小雨が降っていました。 |
路面は軽く濡れ、全体が黒くなるくらいでした。 |
公式練習が始まる頃には雨も止んでいて、徐々に乾いてきていました。公式練習で僕は、Bグルー |
プだったので、Aグループの様子を見てから走れました。Aグループの中で1人だけドライタイヤの皮 |
むきをやっているドライバーがいてレインタイヤと同等のタイムを出していたので急いでドライタイヤに |
付け替え走りました。ライン上はもう乾いていて普通に走れました。2番手タイムと良い感じでしたが、 |
わざとレインタイヤをはいているドライバーもいたので、本当の順位はわかりませんでした。 |
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タイムトライアルでは、出来るだけ多くの周回を走ろうと、早くスタートして、1番前で単独走行でアタ |
ックしていました。しかし、単独で走ったのが間違いでした。僕よりかなり後ろの方で、大きい集団が |
出来ていました。その集団の先頭にタイムトライアルでトップタイムを出したドライバーがいて、その集 |
団全員を引っ張る形で、スリップを使って皆がタイムを上げてきました。僕は出来るだけ攻めたものの |
トップとコンマ4秒差の9番手でした。トップとこんな差がついたのは、もう一つ理由がありました。それ |
は、公式練習で僕が多くの周回を走りすぎてしまったことです。タイムトライアルのAグループのトップと |
Bグループのトップは2人とも、練習走行で1周も走っていなかったドライバーです。そのほか、上位の |
ドライバーは周回数が少ないドライバーや公式練習をレインタイヤで走ったドライバーでした。ぼくは、 |
公式練習で1人だけ11周もしています。今までの経験で、アドバンSL02タイヤは、皮むき直後の初 |
期グリップがとても高いことは分かっていましたが、練習の間にきっちりと路面やマシンや走りの確認 |
をしようと思い走り過ぎました。それと、タイヤの空気圧が低すぎたのか、グリップが7分(8周)でベスト |
まで上がってきませんでした。 |
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予選ヒートは9番スタートでしたが、全く焦らず追い上げていける自信がありました。なぜかというと、 |
このセッティングはもっと路面が出来ていくほど早いセットと分かっていたからです。ハイグリップのラバ |
ーが載り、マシンの動きが鈍くなる時に丁度よくなり、周りがタイムを落としてしまう中でも自分は、落と |
さず走れるというセッティングです。このセッティングなら予選ヒートにだんだん合ってくると確信してい |
ました。そして予選ヒートがスタートし、フォーメーションラップに入っていきました。そのスタートした直 |
後から急に雨が降り始めてきました。すごく少ない雨でしたが、僕はこの雨でも一気に路面のグリップ |
が落ちることが分かっていました。今回のレースの1ヶ月前に出場した鈴鹿選手権で、この日起こった |
事と全く同じ状況を見たからです。スタート直後の1コーナーは慎重にいきました。予想どうり、一気に |
グリップが落ちることを知らないドライバーは、勢い良く突っ込みすぎ、それにつられて進入したドライ |
バーが目の前で接触し2台が飛んでいきました。その混乱をうまくかわし、スタートで7番手に上がりま |
した。その後、8番手に一度落ちますが、6番手まで上がりました。そこまでは、速さがあって上がって |
いけましたが、丁度その時から雨もすこし強くなり、ペースが落ち始めました。マシンのコントロールが |
難しい状況になりました。特に4コーナーが大きいラインになってしまい、S字コーナーもリズムがくるっ |
てかなりロスをしていました。25Rで、コースを少し飛び出しすぐに復帰しましたが、順位を落としてし |
まいました。出来るだけ踏ん張り12位でした。本当にマシンが不安定な中だったので、途中危ない場 |
面がありましたが、今までみたいにリタイヤするということはなかったので、決勝につなげれました。 |
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決勝には、気持ちをリセットさせて、やれることは全てやっていこうと決めました。今までの経験の中 |
で1番良かった雨用のセッティングをやりました。まだ雨が降っていましたが、水たまりができるほど |
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強くありませんでした。しかし、鈴鹿サーキットは路面が濡れた時のグリップがとても落ちます。新品タ |
イヤでいくか、少しゴムの古いユーズドタイヤを使うか迷いました。悩んだ末、確実な新品タイヤで行き |
ました。もう1つ悩んだのがエア圧でした。スタート前、路面を見て、データがあったわけではないです |
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が、低めでいけると思い、1,35まで下げました。リアスプロケットはドライのままで変更しませんでした。 |
新品タイヤなので、ローリング中にしっかり皮をむいておきました。 |
スタートは、混乱に巻き込まれないよう集中しました。スタート直後のコーナーでは、今度は接触など |
が起こることなくクリアしていきました。僕は、1つポジションを上げ11番手にいました。しかし、その後 |
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からが厳しい戦いでした。エア圧を下げた事とスプロケットを変更しなかった事が裏目に出てしまいまし |
た。周りのドライバーよりも不安定な動きでバトルを仕掛けにいっても、カートが曲がらないからスピード |
が一気に落ちて失速状態に入り、全く立ち上がりませんでした。何とかついていって前がミスをした時 |
に、インからいこうとして、小さいラインにしてしまうと加速が鈍り、1台抜いても2台に抜き返されるみた |
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いな事が続きました。走りもいろんなラインを試してみましたが、どれも差を詰めれませんでした。ペー |
スも遅く、バトルするたびに失速状態に入り、順位を落としていく一方でした。こらえにこらえて17位とい |
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今年、学んだことを東西統一戦で全力でぶつけようと練習も重ね、ドライで今年の中で1番調子の良 |
い状態がつくれていたのですが、結局また天気に翻弄され、経験不足が出てしまいました。本当に今 |
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年は失敗ばかりでした。しかし、その失敗の分だけ、多くの事を経験できました。来年は、この失敗経 |
験から得たものを力にして戦います。来年は、勉強の1年ではなく、勝負する1年にします。 |
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応援して下さった皆様、スポンサー様、本当にありがとうございました。今年1年、皆様の期待に応 |
えられる結果が1度も残せず終わってしまいました。ですが、来年までにもっと練習し、進化し続けて、 |
今年とは違う1年にしてみせます。これからも、応援よろしくお願いいたします。 |
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KATO KOZO RACING |
林 周平 |
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