JAFジュニア選手権 第1戦 レポート

2009.3.21〜22 inつま恋

気温11〜14℃ 湿度85% 天気 雨

 

JAFジュニア選手権第1戦のレポートをお伝えします。今回の参加台数は20台でした。

土曜日の天気は晴れでした。朝から、KF2、X30クラスが多数走り、路面はどんどん出来ていきました。20分のセッションが午前と午後に3回ずつありました。

 午前の2回は、ユーズドタイヤで走ってエンジンテストをしました。タイムはいまいちでしたが、気にせずいきました。午前の最後のセッションに新品タイヤを履いていったらタイムは一気に上がり、路面にも合いました。トップタイムでした。セッティングが合っているのも確認できました。午後からのセッションでもトップタイム。最後のセッションはフレームやタイヤがもったいないので、走らずに、土曜日の練習を終えました。

 

 決勝当日の天気は、朝から雨でした。僕は雨でも速く走れる自信はありました。公式練習は総合3番手タイムでした。

 

 タイムトライアルでは、少し雨が強まっていました。僕は1番前からスタートしたので単独走行でアタックし続けました。結果は4番手タイムでした。全然戦えるスピードがあったので、これで十分でした。

 

 予選ヒートは、決勝ヒートのためにタイヤを温存しながらレースをしました。雨がほとんど止んでいたのもあり、路面の水は少し引いていました。エア圧をタイムトライアルの時の1,8から1,5に下げていきました。スタートで2番にポジションを上げて、トップを追いかけていきました。トップはペースが良く、少しずつ逃げられていきました。そして3番手に追いつかれ、抜かれてしまいました。後ろを走りながら、マシンの動きを比べてみても2番手の方が良くリアの安定感が違いました。後は、タイヤをいたわりながら走り、3番でゴールしました。順調な流れでした。

 

 決勝ヒート前に雨が止み、路面は回復していく方向でした。スタート直前にタイヤのエア圧を1,2にしていきました。スタートでは、目の前のトップが少し出遅れ、それに詰まったところでインから1台抜かれましたが、そのドライバーは2コーナーでスピンしました。それをよけていて、トップ2台と少し離れましたが、2周目には追いついていきました。ですがその2周目のZコーナーで2番手のドライバーがチェーンを外しました。それをよけようとしたのですが相手の後ろで詰まりました。インからいこうとしたら相手もインに動いてさらにロスしました。そうこうしてそのマシンを交わす間にトップにかなり遠くに逃げられました。その後は、コンスタントにコンマ1〜2秒ずつトップとの差をつめていきました。3番手以降をぶっちぎっていたのでとても楽な展開でした。が、トップに追いついてきてもうすぐというところで、ぼくの気持ちの面でのミスを犯しました。「早く追いついて、自分の速さを見せて勝ちを決める」という気持ちの欲がでて、一瞬の集中力の乱れから、4コーナーでコースアウトしてしまいました。すごく失速してしまい、4番手まで落ちてしまいました。優勝はどう考えても不可能になってしまい、僕の気持ちは、ますます乱れました。気持ちが切り替えられないまま、2,3番を追いかけていきました。ペースの遅かった3番手は難なくパスしましたが、ほぼ同ペースの2番手にはなかなか追いつきませんでした。ファイナルラップになってやっと追いつきました。ですが、冷静ではなかったぼくはいつものようにレースをまとめられませんでした。3,4コーナーで抜けず、最後の最終コーナーでのパッシングを狙いました。そしてZコーナーを最高のスピードで走りぬけようとしました。しかし2番手の進入スピードとは差があり、軽く追突してしまいました。そこでバランスを崩し、縁石に乗り上げてスピンしてしまいました。なんとか復帰したものの、10番手ゴールでした。

 

 今回のレースの敗因は、技術や経験不足ではなく、僕のメンタルでした。普通に走っていれば、トップに追いつき、追い抜いて、逃げ切れば勝てるレースでした。自分が、「早く勝って勝負を決めたい」という30周の長丁場レースの前半で欲を出してしまい、ミスを犯して流れを台無しにしました。そこで気持ちを切り替えれなかったのも、最後のスピンにつながってしまいました。ですが、この失敗はまたぼくのレース全ての教訓にします。まだまだ自分の考えが甘かったです。いつでも勝てる、勝ってやるという実力や自信はこの3日間で持てたし、周りにも見せ付けた思いがあります。あとは、いかにそれを出し切り確実に「勝利」を自分の手で掴むかです。もっとメンタル面を強くしていきます。そして、必ず、今後のレース全てで、良い結果を残していきます。

 応援して下さった皆様、スポンサー様、今回もありがとうございました。ぼくは、これからも全力でいきます。

 

 

KART KOZO RACING

林 周平