2009 CIK−FIAワールドカップ サポートレース

FP−Jrクラス参戦レポート

2009.5.23〜24 in 鈴鹿サーキット南コース

5/23 晴れ 気温  2628℃ 湿度 4940

5/24 曇り  気温  2527℃ 湿度 5048

 

 ワールドカップサポートレースFP−Jrクラスのレポートを報告します。

 今回は、木曜日からSuperKF、KF1、KF2クラスが走行を重ね、ハイグリップタイヤのラバーが物凄く路面に載っていました。全日本選手権の数倍の台数が走っていて、今までに経験したことの無い路面が出来ていました。

 土曜日の朝、8:45に行われた20分間の公式練習では、基本のシャフトセットで調子が良く、走りの方もすぐ対応が出来て3番手タイムでした。

 

7分間のタイムトライアルは、12:45から行われました。太陽が出て、路面温度は40℃を越していて朝の路面状態とはかなり違うと思いました。シャーシのセットは、リアトレッドを少しつめて、タイヤのエア圧を路面温度の高さを考えてコンマ1、低くして0.65でいきました。ですが、タイヤのエア圧を下げたのは間違いでした。ちょうどアタックする周に他のドライバーに引っかかったのと、トラクションのかかりが上がらなかったのとで、12番手タイムで、トップよりコンマ6秒遅いタイムでした。チームメイトが、僕よりもコンマ25も高いエア圧0.9で上位に入っていました。実際に公式練習では、たまたま僕のタイヤのエア圧も普段より高めで良かったので、そこで「エア圧は高め」ということに気づくべきでした。

 

 夕方、5:30という普段の練習日でも走ったことが無い時間に、予選ヒートが始まりました。エア圧はコンマ15上げて0.8でいきました。スタート直後の1コーナーはすごい激しさでした。ラインを探して入っていかないといけません。2コーナーのインに入っていくことに集中しました。前方での接触なども避け、ポジションを上げました。その後タイヤに熱が入るまで、並みのペースでうまく上がっていけませんでしたが、後半どんどん良くなり、トップ集団まで追いついた時点で終了しました。最終的に、5つ順位を上げて7位ゴールでした。ファステストラップは僕が取りました。

 

 決勝日、朝のウォームアップ走行が10分間行われました。このセッションでは、エア圧の再確認を目的に走りました。最初は高めのエア圧で走りました。前日から速いドライバー達と普通にバトルが出来ていて、いい感じでした。途中でピットに戻り、低めのエア圧にしてもう一度走行しました。ですが、低い方は失敗でペースは上がりませんでした。エア圧をしっかりテストして、高目が良いということが確信できました。シャーシの動きも前日と変わらずいい感じでした。

 

 プレファイナルには自信を持って挑めました。スタート後の1,2コーナーはポジションキープでクリアできました。僕は、そこからどんどんペースが上がっていき1台1台着実に抜いて上がっていきました。第2集団の先頭(4番手)に出て離れていたトップ集団の3台との差を詰めていきました。そして、3番手に追いついた5週目のヘアピンで抜きました。立ち上がりでクロスラインを取られかけて、僕は少しインに寄って押さえ込み、クランクに進入しました。相手は、引くべき位置にいたと思います。ですが、進入で相手は真っすぐ突っ込んできました。僕は、飛ばされてコースアウトし、グラベルにはまって抜け出せずにリタイヤとなりました。

 

 決勝は、32番スタートからでした。とにかくスタートからタイムロスの無いように抜くことと、混乱に巻き込まれないように注意しながら全力で追い上げました。今回は、周回数が少なく12周しかない中、19台抜きの時点でレースは終了しました。結果は13位でした。

 

 今回も、僕には速さがあり、一番積極的にバトル出来るのは僕でした。僕の速さと強さは確実に進歩していると自信がありました。ですが、レースの全体、公式練習から決勝ヒートまで全てをまとめきれませんでした。

プレファイナルの際、僕をコースアウトさせた相手は危険行為とみなされ、失格処分となりましたが、元は自分の責任です。どんどん追い上げていき、トップ集団に追いついた時、後続は離れていて、残り周回もまだある場面で、戦い方を変えるべきでした。序盤はどんどん抜きにいって、前に上がっていくことが大事でしたが、トップ争いに加わった時点で、気持ちをリセットして残り周回をフルに利用して、確実にリスクの無いコーナーでポジションアップするべきでした。

スタート前、「全力で勝負する」と心に決めていました。「自分が1番速い」「自分が1番強い」

「勝つ!」そのことばかりに集中しすぎていました。自分でこじ開けていこうとしていました。僕に必要だったのは、気持ちのゆとりです。トップ集団に追いついた時に、冷静になればうまく自分の流れに出来ました。これからの課題は、もう少し気持ちにゆとりを持って戦い方をコントロールすることです。

 

 今回のレースでの収穫はとても多いです。タイヤのエア圧の事、すごいラバーの載った路面での走り方、レースの戦い方についても良い経験になりました。

 応援して下さった皆様、スポンサー様、今回も皆様のご支援によりレースが出来ました。本当にありがとうございました。勝てるドライバーになるまで僕は諦めず、進化し続けます。

次戦の全日本Jr選手権第3戦、猪名川サーキットでの戦いまでにもっともっと進化して挑みます。これからも、応援よろしくお願いします。

 

 

KART KOZO RACING

林 周平