SL瑞浪シリーズ 第5戦 レポート

2009.6.14 in 瑞浪レイクウェイ

天気 晴れ 気温2633℃ 湿度4935

タイムトライアル5分/予選ヒート8周/決勝ヒート12周

 

 今回、僕の中で課題がありました。先日鈴鹿で行われたワールドカップサポートレースに出場して得た課題です。僕は、そのレースで勝てる速さがありバトルも誰よりも積極的に出来ました。ですが、まだプレファイナルなのに、気合が入りすぎていました。トップ集団に追いついてすぐに勝負に出て、3番手に上がりましたが、次のコーナーで抜いた相手にインから突っ込まれてコースアウト、リタイアでした。そして、決勝は32番手から、19台抜いての13位でした。攻める姿勢に集中しすぎて、目の前のことに冷静に対処していけず、自滅というパターンが今年は何度かありました。勝ちに行く為に、抜くべきところ、待つべきところをしっかり判断してレースを進めていくことが課題です。

 

 土曜日は、曇りで湿度も高く少しキャブセットに悩みましたが、最終的には解決して、良い感じでした。

 

日曜日は、天気は快晴でとても暑い日でした。まず公式練習では、エンジンの調子とシャシーの動きを確認して終えました。速かったドライバーとずっとバトルしていてタイムは速くありませんでしたが、感じは良かったです。

 

タイムトライアルでは、スリップを使って全力でアタックしましたが結果は、5番手タイムでした。いまひとつエンジンパワーが出し切れてない感じでした。

 

 予選ヒートでは、キャブセットを変更して挑みました。5番グリットからのスタートではうまく決めて2番手に浮上して1周目を終えました。しかし、その後3番手とのバトルが続きトップを逃がす展開になりかけました。予選ヒートでトップゴールするとポールポジションポイント3点が加算されます。僕はトップに追いつく為に3番手で一度待ち、スリップを利用して、2番手と一緒にトップに追いついていきました。冷静に頭を使い、思い通りに進みトップに立ちましたが、後ろを突き放していけるほどのマシンスピードが無く、バトルは続きました。ファイナルラップを3番手で入りました。1コーナーでトップが入れ替わりそれについていこうとしたのですが、2番手のドライバーが、本当に危険なブロックラインを取りに来て、タイヤ同士で接触しかけ失速しました。その後は順位を上げられず3番手ゴールでした。

 

 決勝が始まる前、僕と父とはキャブセットに悩みました。スタートして最初の2,3周は調子が良いのにそこからは周回を重ねる毎にタイムが伸びなくなり、2,3周目の時よりも遅いタイムで安定してしまうのです。予選ヒートでも少しその症状が出ていました。多分エンジンがタレてしまっていると思いました。周りから情報を集めて、皆と同じ方向にキャブセットを変更して決勝に挑みました。

 

決勝スタートでは、一瞬出遅れ順位を5番手まで落としました。2周目には6番に落ちました。ですが、冷静にいきトップ集団の後ろについて「追い上げていこう」と思っていました。スリップが効く位置でストレートに入っていきましたが、僕は離されていきました。ストレートが全くついていけなくなっていました。スピードが伸びなかった僕は、さらに1台抜かれ7番手になりました。きつい状況でしたが、今までにも経験はあるので、諦めず着実に上がっていきました。トップ集団もバトルが多かったので、隙を突きながら、確実に追い上げていき8週目にトップに立ちました。

一旦2番手に落ちましたが、トップと一騎打ちの展開に持ち込もうとしました。ですが、トップは速く、僕はついていけず残り3周の2コーナーで連結して抜かれ5番手まで落ちました。ファイナルラップに4番手争いをすることになり、トップ3台は離れていてさすがに無理かとも思いましたが、タコツボコーナー立ち上がりでトップ2台が接触し2番手がトップに乗り上げました。そして僕は、4番手から2番に上がり2位ゴールでした。

決勝でペースが上がらなかったのには、いろいろ原因があります。シャシーのセットがアンダー過ぎたことで、エンジンパワーを引き出しきれなかったことです。暑い時期の基本セットを探していくことが重要だと分かりました。そして、僕の今回の課題については、大きく改善できました。レース中冷静に追い上げていけて、常に頭を働かせることが出来ました。今までと違って、相手をラッキーにさせるのではなく、自分がラッキーをもらえるレースが出来ました。レース中何度も危ない場面を乗り越えていけたのが今回の収穫でした。

 

 応援して下さった皆様、スポンサー様、今回も皆さんのおかげでレースが出来ました。大事な収穫があり、また次の進化につながります。全日本Jrに向けて、気持ちも一歩進化しました。今回のような気持ちのイメージでレースをしていくことで、結果に結びつくと思います。

今週末開催の全日本Jr第3戦は、必ず冷静に走りきって結果を残すイメージを持ち全力で戦います。本当にありがとうございました。これかも、応援よろしくお願いします。

 

 

KART KOZO RACING

林 周平

2009.6.16