JAFジュニア選手権 第4戦 レポート

2009.7.11〜12 in 中山カートウェイ

天気 曇りのち晴れ  路面 ドライ 45

気温 2833℃  湿度 6854

 

 今回の僕自身の課題は、結果にとらわれず冷静に戦いきることでした。今まで何度も同じ失敗を続けてしまっていました。決勝レースになると、抜きたい気持を出しすぎて自滅というパターンでした。何があっても焦らず気持をコントロールしきることを意識しました。

 

 今回も金曜日から、中山入りしました。この時点では、天気予報は金土日ともに雨でした。完全に雨になるだろうと思っていたので、金曜日は一時土砂降りになる中データ取りを進めていきました。午後からは天気が良くなり、ハーフウェットの状況の中でドライタイヤでの走行をしました。レインタイヤからドライタイヤへの切り替えタイミングなど確認できました。

 

 土曜日の天気予報は「曇り」に変わっていました。ですが、朝から天気は良くとても蒸し暑い日になりました。路面が出来ていく中で、データをしっかりとっていきマシンのセットアップも進めていきました。この日もいつも通りでタイムも良く、マシンも走りもまとまった1日でした。

 

 日曜日は朝方に少しだけ雨が降る予定でしたが、全く降らず路面コンディションは土曜日の続きの様でしたが、空は曇っていました。

 朝の公式練習では、タイヤを決勝のファイナルラップまでもたせるために、5周だけ走って終了しました。マシンの状態は良い感じということも確認出来ました。

 

 タイムトライアルでは、速い集団の中に入りその中で走っていました。できるだけ相手のスリップについてタイムを出しにいきました。結果は6番手でした。ですが、すごい接戦の中の6番手でした。僕はトップから0.051秒差でした。このセッションで少しグリップ感が落ちた感じがしていましたが、原因はタイヤの内圧の上がりすぎでした。予選に向けて調整しました。

 

 今回のレースのタイムスケジュールでは、予選ヒートは午後からでした。そしてお昼ごろから天気が良くなり、晴れていきました。路面温度がそれまでと比べて10℃以上あがり、予選ヒートに向けてのタイヤの内圧をさらに少し調整していきました。

 スタートでは、ローリングがすごいバラバラだったので遅れてしまい9番手までポジションを落としてしまいました。しかしその後は焦らず、着実にバトルしてあがっていきました。4番手まで上がり冷静に前の動きをよく見ながらチャンスを待っていました。ですが、終盤で目の前でサイドバイサイドでの接触があり、一瞬アクセルを抜いてしまいその隙を突かれて5番に落ち、さらにもう1台いかれて、6番手ゴールでした。

 

 決勝ヒートではスタートの加速や、ローリングの位置取りに気を付けていきました。スタートでは良い加速が出来たのですが、イン側の列が完全に連結されていてインにポジションを取れませんでした。1,2コーナーをアウト回りしてしまい、しかも後ろから押されてコースアウトしてしまいました。抜け出した時には19台中の17番手まで落ちていました。しかし、そこで焦ることはありませんでした。すぐ、追い上げることに集中できました。走りがすごく安定し、速いペースで周回を重ねました。3周を終えた時点で8番手まで戻れました。そこからも着実に追い上げていきました。今までならロスを承知で、勢いだけで抜こうとする場面も、冷静にロスしないよう考えて抜いていきました。5周目に7番手に上がり第3集団を抜け出しました。そこから先は、皆毎ラップ似たようなペースで、少しずつ追いついて抜いていきました。

 トップ集団は4台で構成されていて、5番手まで上がるのに前半17周かかりました。残り

13周も単独で速いペースを保てました。最初はバックストレート1本分あった差も徐々につまっていきました。そして終盤2番手以降のバトルが多くなってタイムが落ちた時に一気に差がつまり、残り2周で完全に追いつきました。

 ファイナルラップにチャンスが来ました。2コーナーで3、4番手が2番手を抜きにいきそれに加速重視で僕がついていきました。そして、バックストレートの後の4コーナー立ち上がりでは、ブロックラインで入った3番手を、クロスラインで並びかけ6コーナーで抜ききりました。後は、押さえ込んで3位ゴールとなりました。ファステストは僕でした。

 

 今回の収穫は、レースのスタートから最後ゴールするまで、さらには金曜日からの3日間を通して常に冷静でいることが出来ました。リラックスして、調度良い緊張状態を保つことを意識していた成果が出ました。今回の気持の状態や良い考え方のイメージをこれからも大切にしていきます。

 そして今回の反省点は、スタートです。スタートでインを取れなかったときの対応が悪かった事です。アウトで粘っていてもダメだと思い、引いてインにいこうとしましたが、入れずダメで、結局アウト回りをしてしまいスピードが落ちたところでプッシングされてしまいました。レース後、スタート時の映像を見て、引いたことが完全に間違いだと思いました。1,2コーナーは右コーナーでアウト側は不利ですが、3コーナーは左コーナーです。1,2コーナーでしっかり加速させて、たとえ2コーナーでインを取れなくてもアウト側で我慢して3コーナーでインを取れば、そんなにポジションを落とさずに済んだはずです。後続を抑えつつ、ポジションキープ出来る様にスタートのスキルアップが課題です。

 

応援して下さった皆様、スポンサー様、今回も本当にありがとうございました。やっと失敗の連続から抜け出せました。トップグループで走れる速さがあり、バトルも出来るのに、焦った行動で皆様の期待に応えられずにいました。まだ3位という結果ですが、僕の中で一歩前進出来ました。ここで油断しないようこれからも、今までの経験を心に刻んでさらに上を目指します。

 これからも応援よろしくお願いいたします。

 

KART KOZO RACING

林 周平